宮地社長：
「この業界、お恥ずかしいのですが、
同業他社からの探りの「ニセ問い合わせ」が多いんです。
ただ単に、「匿名で」と告げると、「またか・・・」と思われて、
適当にあしらわれる可能性もあります。
まあ、素人か業界人かは、いくら無知を装ってもすぐに
分かりますし、ニセの問い合わせと分かってても、適当な
対応をするような葬儀社はやめたほうがいいので、
あえて病院名などを冒頭で出さなくてもいいですが、
後で結局、ご遺体お迎えの条件などを聞く時に
病院名と場所は言うわけですから、先に言ってしまっても同じです。」
私：
「なるほど。それで、何を聞くんですか？」
宮地社長：
「まず、
・〇〇病院にはどれくらいで迎えに来れるか？
（遺体の安置先を聞かれると思うので、ご自宅安置や斎場で安置して
ほしいなど、なんとなく決めておいてください）
・遺体搬送料はいくらか？
（自宅の場合、住所は大まかに〇〇市〇〇、まで言えば大丈夫です）
・ホームページを見てTELした。特典は適用されるか？
を聞きましょう。
それで、知りたいのは、
・実際の葬儀やサービスの内容は？
・HPに掲載の料金以外に葬儀全体に実際にかかる費用は？
でしたよね？
葬儀内容についてですが、祭壇の立派さや生花のグレードなどは、
正直なかなか一般の方には判別しにくいものです。
それよりも、私の経験上、お客様が「内容が良かった。」とおっしゃる
ご葬儀のポイントは、祭壇やお棺、その他の必要品目などを、
故人様やご家族の好みに合わせて、自分たちで決められたかどうか、が大きいです。
ようは「思い通りにいった」かどうかです。
最近は葬儀サービスの低価格化で、祭壇も棺も品目も
全部決まっていて、その代わり安い、というパック葬儀もあります。」
宮地社長：
「次に、費用に関してですが、ホームページに載っている
プラン料金以外にいくらかかるか、ようは、葬儀費用だけでなく
火葬費用やお布施なども含めて、総額でいくらくらいかかるかを、
この段階では、ざっくりと聞ければいいです。
詳細にいくらかかるかは、実際に打ち合わせして
色々決めないと決定できませんが、だいたいいくらくらいかが
分かっていると、心に余裕が生まれて、ペースを自分で
保てます。
これらを踏まえた上で、
・仏式やキリスト教式、無宗教葬など、対応形式は？
・祭壇や棺、その他品目などは、複数点から選べるか？
・例えば、ホームページに記載してある〇〇万円プランで、
親族〇〇名、参列者〇〇名、ごく一般的な斎場と火葬場を利用すると仮定したら、
だいたいいくらくらい？
・お寺さんを紹介してもらった場合、お布施はいくらくらい？
を聞きます。」
私：
「なるほど。
ちょっと、TELして第一声から各質問だけをまとめさせて
ください。
まずTELをかけて、
「先ほど〇〇病院で身内を亡くしたのですが、
まだ葬儀社を5社くらいで検討中なので、「匿名」での問い合わせとさせて下さい。
あと何社かに同様の問い合わせをしたいので、10分くらいで手短に
質問させてください。」
次に、
・〇〇病院にはどれくらいで迎えに来れるか？
（遺体の安置先を聞かれると思うので、ご自宅安置や斎場で安置して
ほしいなど、なんとなく決めておいてください）
・遺体搬送料はいくらか？
（自宅の場合、住所は大まかに〇〇市〇〇、まで言えば大丈夫です）
・ホームページを見てTELした。特典は適用されるか？
・仏式やキリスト教式、無宗教葬など、対応形式は？
・祭壇や棺、その他品目などは、複数点から選べるか？
・例えば、ホームページに記載してある〇〇万円プランで、
親族〇〇名、参列者〇〇名、ごく一般的な斎場と火葬場を利用すると仮定したら、
だいたいいくらくらい？
・お寺さんを紹介してもらった場合、お布施はいくらくらい？
と聞いていくわけですね。」
宮地社長：
「その通りです。
親族数や参列者数は、適当でいいです。
実際の金額を見積もるというより、即座にだいたいの
総額をパッと言うか、それともゴニョゴニョごまかすか、
そこだけを判断するのです。
金額に関するつっこんだ質問に、なんとなく
ごまかすような態度が見えたら、それは絶対にNGのサインです。
で、最後に、以前もお伝えしました、
費用トラブルのない葬儀社を簡単に見分ける、たったひとつの質問
を聞いて、OKなら完璧です。」
今回は、かなり実践的に、緊急で効率的に葬儀社を探す方法を
教えていただきました。
これはなかなか使えそうですね。
まあ、できれば使わないで済む日常が続いてくれるのが一番良いんですけどね。
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