葬儀社の種類や、葬儀費用の内訳については、
現代であればインターネット上で様々な情報が入手できます。
時間さえあれば、そうですね・・・ネットを使いこなすのに
慣れた方であれば1~2時間、慣れてない方でも、半日も
調べれば、自分の地域のおおよその葬儀費用相場などは
分かってきますし、まず「ハズレ」の葬儀社を引くことはないでしょう。
ただしそれは、事前に「時間があれば」の話です。
私も含めて、私の家族親戚で身内の葬儀を
執り行った者に、故人が亡くなる前から葬儀社や
葬儀費用について調べておいた人間はいません。
聞いてみたら、友人知人でもいませんでした。
心理心情ってものなんでしょうが、いくらもう長くないと
分かっていても、まだ生きてるうちからその人の葬儀のための
葬儀社を探すのって、気がひけるんですよね・・・。
経験した方ならお分かりかと思いますが、
最後のほうは、家族も病院通いで肉体的にも精神的にも
疲れきってますし、そんな時に、そうすることが合理的だと
頭では分かってはいても、
「おじいちゃんの葬儀社を探してるんだ」
なんて、家族にもなんとなく言いづらいですしね・・・。
宮地社長:
「そうですよね。そのお気持ち、よく分かります。
実際、当社にご依頼いただくお客様も、故人様が
お亡くなりになってからか、その直前というタイミングでの
ご連絡は多いですよ。」
私:
「1社でも葬儀社を知ってればいいですけど、
たいていは葬儀屋さんなんて普段付き合いないし、
知らないんですよ。
で、突然身内が亡くなる。
わー、どうしよう、と。
そうか、葬儀屋だ!
誰か知ってる葬儀屋さんとかいる?
となるわけです。」
宮地社長:
「不謹慎で失礼かもしれませんが、リアルな心理で
らっしゃると思いますよ。
で、そういった心理状態のタイミングで、故人様の最期を
看取った病院から、
「〇〇時間以内に、ご遺体のお迎えをお願いします。
必要であれば、葬儀社をご紹介しますよ。」
と言われたりすると、すがりたくなるものですよね。
あとは、前も言いましたが、病院内に詰めていて、
当たり前のように白衣を着て
「ご遺体の搬送先はどちらになさいますか?」
と聞く葬儀社も中にはあります。」
私:
「それでも予算内で納得いく葬儀を出来れば
いいんですが、そういうパターンだと高くつきますよね?」
宮地社長:
「一概には言えませんが、そうなる可能性は高いかもしれませんね。
費用面もそうですが、それより問題なのは、
故人様が亡くなられてから葬儀の終了まで、
葬儀社の言うがままのペースで進められる、
ということじゃないかと思います。
葬儀費用が高くても、それが自分たちが納得の上、
望んで選択したやり方や進め方なら、皆さんご不満は
ないかと思うんです。
でも、初動を病院紹介の葬儀社などに
握られて、そのままわけがわからないうちに
「全てお任せください」という言葉のもとに
葬儀の色々な流れが進み、
終わってみたら思いもしなかった金額になっていた、
なんてケースが多いんです。
それが、たぶん費用トラブルの原因なんです。
高い安いの問題というよりも、
自分で決めた内容や金額じゃない気がする
のが問題なんです。」
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