宮地社長:
「とりあえず、こういった面はありますが、それでも
社会のニーズがあってこういった経営形式を取っているのが、
互助会です。」
私:
「とてもよく分かりました。
あとは、JAですね。」
宮地社長:
「JAは、地域によってはJA自体が葬儀サービスを
行うこともあるみたいですが、ほとんどはイオンと同じ形式、
つまり営業窓口ですね。」
私:
「じゃあ実際の葬儀はやっぱり葬儀社が行うんですか?」
宮地社長:
「ええ。イオンと同様、あらかじめ契約している葬儀社が
複数あり、そこに葬儀を発注する形です。
そもそも、葬儀社を名乗ることは誰にでもできますが、
実際に葬儀サービスをきちんと提供することは、なかなか
誰にでもすぐできることではないんです。
最後はやっぱり葬儀専門業者が現場を回してるんです。
だから、いわゆる異業種参入組でも、自分たちで
葬儀の現場まで扱う覚悟のある参入の仕方をする会社は、
ほとんどないですよ。
大抵は、取次とか営業窓口とかまでで、リスクヘッジをしていますね。」
私:
「う~ん。なんというかやっぱり、葬儀の現場って、
素人からすると理解はできてもちょっと腰が引けちゃいますからね。
怖くてうかつに手を出せないというか、触らぬ神にたたりなしというか。」
宮地社長:
「そんなことだと、依頼するお客様側は困っちゃうんですけどね(笑)。
でも実際はそんなところが現実でしょうね。
葬儀専門業者は、従業員10人以下の小規模事業者が70%以上を
占めていますから、宣伝力や営業力、集客力といった面では大手には
かなわないわけです。」
私:
「その他には、どんな種類の葬儀社があてはまるんですか?」
宮地社長:
「イオンやJAと同じ形式なんですが、生協とか、一部のコンビニなんかも
葬儀業界に入ってきていて、それらを「その他」とくくっている感じですかね。
厳密に言うと、イオンの葬儀もこのグループに属しますね。
あと、実態はごく普通の当社などとなんら変わらない葬儀専門業者なんですが、
「〇〇葬儀紹介センター」みたいな名称で、あたかも第3者的立場で
良い葬儀社を探してくれるようなイメージを持たせる葬儀社も、
このその他葬儀社に入れてもいいかもしれませんね。
実際に2~3社の葬儀社が相互連携をしあって、こういった「紹介センター」を
全面に、自分たちで葬儀を順番に回しあってるケースもあります。」
私:
「なるほど。葬儀社とは言っても、その種類は様々あるわけですね。」
宮地社長:
「ええ。でもお気づきのように、どの形式の葬儀社を通しても、
最後は「葬儀専門業者」か「互助会」かが、葬儀の現場を
お世話していることには変わりないんですよ。」
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