宮地社長:
「そうだと思いますよ。
なかなか気恥ずかしいのか、そうとはっきり
おっしゃる方はいませんがね。
こういう方を生んでしまうのが、葬儀屋として、
この職業のプロとして、一番悲しいです。
他社であり、他社のお客様のお話とはいえ、
この業界の者として、本当にお詫びしたいくらい
お恥ずかしい話です。くやしいですよ。」
私:
「いや~、彼から先に相談もらってれば、ご紹介したん
ですけどね・・・。」
宮地社長:
「葬儀の料理と心付け(チップ)の話もそうです。
葬儀社として、ありえない、恥ずかしいくらいの話ですよ。
実際、葬儀に携わったスタッフに、料理を出したりすることはあります。
ですがそれは、葬儀社が自社の負担で行うべきことです。
お客様に負担いただくものではありません。
当たり前ですよね?
逆に、よくそんなことが出来るなと、感心するくらいですよ。」
私:
「心付けって、実際誰に渡すのが一般的なものですか?」
宮地社長:
「お客様がお渡しになるのは、霊柩車の運転手さんや、
火葬場の職員さんです。
葬儀社のスタッフには必要ありません。
あと、必要な心付けについても、
「いつ、誰に、どれくらい」
必要なのかをご説明の上、決して強制ではなく、あくまで
お客様のお気持ちで決めていただくものです。
あくまで「心付け」ですからね。」
私:
「時間の告知やその他段取りも、とにかく対応が
悪かったそうですから、派遣のスタッフなどを沢山入れて、
無理に回している会社だったのかもしれないですね。
チップ出すから、明日こちらに入ってくれ、みたいな。」
宮地社長:
「そうなのかもしれません。
百歩譲ってそうだったとしても、その葬儀社スタッフの費用を、
お客様が分からないからといって、負担させるなんてことは、
断じて許せない行為ですよ。」
結局、後日その友人には、社長にお話いただいたことを
電話で伝え、かなりひどい会社に運悪く当たってしまったのだと
言いましたが、やはり葬儀社というものに対しての
不信感は完全には拭えていないようです。
ただまあ、もし不幸にも「次」があった時には、
必ず真っ先に私に相談くれることにしたそうですので、
少しは良かったかなと。
それでも、今回彼が心に負った傷は、一生消えないのでしょうね・・・。
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