知識のない人から徹底的に搾り取る、葬儀社のぼったくり実例 その2

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知識のない人から徹底的に搾り取る、葬儀社のぼったくり実例 その2

で、約束の当日。
彼が飲んでストレスを発散したかったのは、どうやら
お父さんのご葬儀のお金にまつわることで、色々嫌な思いを
したからだったことが分かったのです。

内容を要約すると、どうも依頼した葬儀屋さんに
ぼったくられたと思っているようで、えらいお金を損したと
憤慨しているとのこと。

私は「うんうん。なるほど。」と、とりあえず彼の話を
全部聞いて、どうしようかすごく迷ったあげく、最近葬儀社の
社長に知り合いができたことを打ち明けました。

「先に言えよ~~~!」

とまあ、当然の反応でしたが・・・。

なら、そっちも先にアポキャンの理由を言えってんだ(笑)


で、後日いつものように宮地社長に、彼の話を聞いてもらったわけです。


私:
「彼は、喪主であり施主だったんですが、杏林大学でお父さんが
亡くなって、そこで初めて葬儀屋を手配しなければならないことに
気づいたんだそうです。

何日か病院の霊安室に安置させてもらって、その間に葬儀社を
探そうとしたらしいんですが、看護師さんにすぐに葬儀屋を決めて
遺体を迎えにきて欲しいといわれて、その瞬間からものすごく
テンパっちゃったみたいですよ。」


宮地社長:
「大変だったでしょうね。よくあるケースですよ。
というより、ほとんどの方が、同じようなパターンですね。

いい大人でも、皆さん本当にご不安になられるんですよ。
なにせ、これからすごく大事な葬儀を、大きなお金をかけて
任せる相手を、見ず知らずの会社の中から決めなきゃいけないんですからね。
しかもまったく知識も経験もない中で。」


私:
「ええ。それで大慌てで、誰か葬儀屋知らないか?という話になって、
弟さんが互助会の電話番号を控えてあったので、
そこにTELしたそうです。

2時間くらいでご遺体のお迎えは来たそうなんですが、
それを待つ間、ひっきりなしに病院に入っている葬儀業者が、
「葬儀屋は決まりましたか?」
と聞いてきたそうです。」


宮地社長:
「互助会という形式の、葬儀業者のひとつですね。
病院に詰めてる葬儀社は、前にお話したとおりです。
依頼してもいいですが、たぶんけっこう高い会社が多いですよ。」


私:
「互助会って、どういう組織なんですか?
その彼も、よく分からず、互助会みたいな組織なら安心だろうと
思って依頼を決めたみたいです。

でも、いざ打ち合わせに入ると、彼のお母さんが入会していた
地域の互助会からは、今回遺体搬送を行った互助会へは
会員の移行ができないため、会員価格じゃなくて一般価格となりますと、
後から言われたみたいなこと言ってましたが。」


宮地社長:
「ええ。それはそうです。
互助会というのは、「互助会」というひとつの大きな組織があるわけじゃなくて、
「互助会方式」を取って経営している葬儀屋のことを言うのです。
ひとつひとつの会社は全然別の会社なので、
どこかの互助会会社の会員になっていても、依頼した葬儀社が別の互助会なら、
それは新規顧客扱いになりますね。」


私:
「そういうもんなんですか。
互助会って、なんかそういう大きな葬儀サービスの組織なのかと
思ってました。生協とか農協みたいな。」





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