宮地社長:
「そういった、目立たないところで私ども業者がどんなことをして、
どんなことに気を配っているのかは、気づかれないくらいが
本当のサービスだと思います。
私たちはこんなことまでしてるんですよ、と説明する
葬儀社って、なんか嫌じゃないですか。
でも、必要な事柄すら説明せず、「黙って言うとおりについてこい」という
感じの葬儀社は、避けたいですね。」
私:
「最悪な葬儀社を避けるポイント、まだありましたか」
宮地社長:
「ええ。まだまだありますよ。残念なことに(笑)
まあ、私がプロだから、普通の人は気づかないところまで
見えてしまうっていう面が強いですが。」
私:
「もうこの際なので、細かい点まで全部教えてください(笑)」
宮地社長:
「そもそも論なんですが、普通お客様は葬儀の何にお金が
いくらかかるかなんてご存じありません。
葬儀屋のプラン料金は、下は数十万のものから、
上は数百万のものまであります。
なんでおなじ葬儀なのにこれほどまでに金額が
違うのか、それをきちんと説明し、ご理解いただいて、
お客様のご予算とご希望のバランスを取って最適な
葬儀をプランニングするのが葬儀屋の仕事ですよね?」
私:
「そうですね。こっちは何も知らないんですから、
葬儀社のほうからまず、
ある種コンサル的に最適なプランなどを提示してもらわないと、
「こんなプランでこんな祭壇にしてください」と、
こちらからは言えないです。
ハンバーガー屋さんでメニュー見て、食べたいモノを決めて
「これください」と言うのとはわけが違いますからね。」
宮地社長:
「そうです。
まずお客様のお話を伺って、施行可能なプランを
何パターンかご提示するんです。
その時、susukodamaさんは、何をもって
どのプランにするか判断されますか?」
私:
「う~ん・・・。たぶんですけど、金額と祭壇とかの
写真ですかね。」
宮地社長:
「そうですよね。
でもその時、各プランの祭壇のモデル写真や、
その他プランに含むサービスについての資料などが
何もなかったら、どう判断されますか?」
私:
「ええ?
それじゃ判断しようがありませんよ。」
宮地社長:
「ところが、祭壇モデルの写真も見せず、
「そのご予算でしたら想像されている以上にご立派になりますので、
安心して全てお任せください」
なんて言う葬儀屋もあるんです。」
私:
「本当ですか?
カタログも実物も見ずに、車買わされるようなもんじゃないですか?
そんなことあり得るんですか?さすがにお客さんのほうも
断るんじゃないですか?」
宮地社長:
「その葬儀社さんが、どなたかsusukodamaさんの
お知り合いの方からのご紹介だったらどうします?
義理がありますよね?
あとは、ネットの葬儀社ポータルで紹介された先だったり、
病院紹介だったりしても、
そこに至るまでに、すでに遺体搬送や安置処置は
してもらってることもありますよ。
しかも、既に他の葬儀社を探してる暇はありません。
実際はあるんですけど、一般の方はもう時間がないと
思っていらっしゃる。
で、さきほどのようなプラン提示をされたとしたら?」
私:
「あぁ~、そうなっちゃうわけですかあ。
それは信じて従うしかないと判断しちゃうでしょうねえ。」
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