宮地社長:
「私が病院指定の葬儀社を避けたいのは、
葬儀料金が高いからというよりもむしろ、
この「騙し打ちみたいなやり方でもとにかく
こちらの土俵に上げてしまえば勝ち」という姿勢からですね。
もちろん、先ほど申し上げたように、病院の紹介の
葬儀社が全てそうだと言うわけではありません。
多くはきちんとした職業倫理を持ってお客様に相対して
いるはずです。
しかし、一部そういった葬儀屋がいることも、残念ながら
事実なんですよ。」
私:
「社長にはもちろん、多くの誠意を持ってお仕事をしてらっしゃる
葬儀社の方には大変失礼なんですが、そういったお話を伺うと、
葬儀屋さんの一部には、「人の弱みに付け込む」みたいな
仕事の仕方をするところもあるんですね。
ただでさえ大切な身内が亡くなって心が弱っているところに、
未経験で右も左も分からない葬儀を取り仕切らなければならない
わけですから、私ども素人は本当に弱い立場ですよね。」
宮地社長:
「何度も申し上げますが、ほとんどの葬儀社は、
今の世の中、誠実にやっていないと生き残れないので、
本当に真面目です。自分たちで言うのもちょっと
おこがましいんですが。
ただ、ほんとうに一部の葬儀社や、昔の
慣習からまだ抜け出せない葬儀社の影響で、
真面目にやっている会社までもが「葬儀社」という
ひとつのくくりで見られて、
怖いとかボッタクリとか思われてしまうのは、とても残念です。」
私:
「長年かかって社会に浸透したイメージは、
なかなかぬぐえないでしょうね」
宮地社長:
「ええ・・・。
でも、それもこれも、私ども葬儀社業界が行ってきたことの
報いでもあります。
お客様には何の責任もないんです。
悪いイメージをお持ちだとしたら、それは私ども業界のせいなんです。
だから、悪く思われた時と同じように、長年かけて態度とサービスで、
そのイメージを良く変えていただけるように、努力し続けるしか
ないんですよ。
今は本当に誠実で良い会社ばかりですから、
決して不可能ではないと思ってるんです。」
私:
「私なんて、葬儀のお仕事を身近で見させていただいて、
今はこのお仕事に就かれている方を尊敬するくらいですからね。
人が一番精神的に不安定な時に、どんな理不尽でもサポートし続けて、
なおかつ、気持ちに区切りをつけてもらえるように
陰ながらあれこれ手配する、これは究極のサービス業ですよ。」
宮地社長:
「そういった、目立たないところで私ども業者がどんなことをして、
どんなことに気を配っているのかは、気づかれないくらいが
本当のサービスだと思います。
私たちはこんなことまでしてるんですよ、と説明する
葬儀社って、なんか嫌じゃないですか。
でも、必要な事柄すら説明せず、「黙って言うとおりについてこい」という
感じの葬儀社は、避けたいですね。」
私:
「最悪な葬儀社を避けるポイント、まだありましたか」
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