私:
「そうなると、「最悪の葬儀社だかは避ける」という、
凶と大凶を先に抜いておくスキルが必須になります。
何かコツというか、テクニックみたいなものはありませんか?」
宮地社長:
「そうですねえ・・・。
お客様のご要望やシチュエーションにもよるので、
細かく言いだせばきりがないんですが・・・。」
私:
「社長がもし、この業界を離れて違うお仕事をされたとして、
その後不幸にもご葬儀の必要ができてしまったとしたら、
「こんな葬儀屋にだけは依頼しない!」って視点で考えて
みてもらえませんか?」
宮地社長:
「なるほど。
ではまず・・・。」
宮地社長:
「葬儀屋のなかには、事務所も構えず受注した葬儀を
他の葬儀屋に丸投げして、仲介料を稼ぐだけの、
ブローカー的な人もいるんです。
そういった葬儀屋といくら打ち合わせしても、
実際に施行する葬儀屋は別業者ですから、
きちんと内容が伝わりません。
仲介料のぶん、費用も高くなりがちですし。
こういった会社は避けたいですね。」
私:
「葬儀屋さんの営業代行みたいなもんですね。
葬儀ポータルサイトの、人間版みたいな感じですね。」
宮地社長:
「葬儀ポータルサイトは、葬儀社のほうから手数料を取りますから、
お客様にとってはさほど実害ないですけどね。
もしかしたら、ポータルサイト経由の場合、手数料のぶんだけ
サービス内容を下げる葬儀社もあるかもしれませんが。
2011年のグルーポンのおせち問題みたいな感じですね。」
私:
「ああ、半額クーポンで買ったら、中身も半額相当だったという・・・」
宮地社長:
「信用問題に関わるので、たいていはそんなこと
しないでしょうけどね。
利益が圧迫されるポータルには、そもそも掲載しないとかね。
お客様にご迷惑がかかるような仕事の取り方は、
各社避けてると思いますので。」
私:
「ギリギリまで利益を削って価格設定した場合、
そこからさらに手数料取られたら、仕事するだけ
損しちゃいますからね。」
宮地社長:
「ただ、葬儀ブローカーの場合は、お客様のお支払い金額に
仲介料が乗る場合があるので、そういう意味ではお客様に
実害がありますよね。」
私:
「その葬儀ブローカー的な会社に当たらないためには、
どうしたらいいんですか?」
宮地社長:
「まずは、ホームページの有無を確認すること。
パンフレットもHPもなく、人づての紹介とかだけで
やってる場合、公に公開している「サービス価格」ってものが
ないことになるので、取れる人からは取れるだけ取ろう、と
時価みたいな価格設定のことがあります。」
私:
「芸能事務所みたいですね・・・」
宮地社長:
「次に、HPがあったら、そこに本社所在地の記載が
あるか。
あった場合、そこがレンタルオフィスやバーチャルオフィスでは
ないか、確認することですね。
念のため、創業年なども確認すると良いと思います。
HPのイメージ画像なんかでは、多くの社員が居るように見えるけど、
実は社長たった一人の会社なんて、葬儀業界にはすごく多いんです。
それが全部ブローカーというわけではないですけどね。」
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