葬儀の費用の話については、ネットでもよく見かけます。
高いとか、安いとか、そういう類の話ですね。
もちろん、悪質な葬儀社や高額な葬儀社にひっかかって
しまわないように、事前に葬儀費用のだいたいの相場や
構成を勉強しておくのは、非常に重要です。
しかし、意外と見かけないのが、
「その葬儀費用をいつ、どのタイミングで払うのか?」
という話題ですね。
宮地社長:
「葬儀にかかる費用については、今はどの葬儀社も事前相談会などを
行っていますので、だいたいの金額感は皆さん知識として
もっていらっしゃいます。
ただ、当たり前のことですが、ご葬儀は曜日やお休みの日に関係なく、
その必要が生じてしまいます。」
宮地社長:
「葬儀費用の心構えはしてあっても、
いざって時に現金で手元にそうそう用意できている
ものでもないんですよ。」
私:
「そうですよね。お布施とか全部含めると、けっこう
まとまった大金になるので、タンス預金しておくのも
ちょっと怖いですしね」
私:
「でも、葬儀費用って現金で葬儀当日に払わなきゃいけない
もんなんですか?」
宮地社長:
「一般論ですが、葬儀社は現金での手付金を葬儀前に
請求するところが多いです。
金額はマチマチですが、葬儀プラン料金と料理などの実費の
合計総額の半金を前入金というケースが一番多いようです。」
私:
「半分って、けっこうな大金になりますよね?
しかも故人が亡くなってバタバタしてる時に、お通夜までの
短期間に現金で用意って、そうとう大変ですよね。」
宮地社長:
「そうなんです。土日などの銀行休業日と重なってしまうと
もっと大変です。
しかも、ご親族などから一時的に借りるといっても、
思ったよりも大変になることが多いんですよ。
貸すほうのご親族も、お香典も出すわけですし、そうそう
現金を沢山手元に用意してあるわけじゃないですからね。」
私:
「そりゃそうですよね。でもなんで総額の半分を前金で
払わなきゃいけないんですか?」
宮地社長:
「当社では全部後日払いでお支払いいただいてます。
葬儀ローンもご用意してるので、現金払いじゃなくても
大丈夫なくらいです。」
宮地社長:
「でも、前金を要求する葬儀社が多いのは、
料理代とか、火葬費用とか、式場使用料とか、霊柩車などの
車両費用とか、そういう実費を、お客様に代わって葬儀社が
一時的に支払い代行するためです。」
私:
「そうか。数十万~百万単位の現金を、
葬儀社が一時的に払わなきゃいけないんですね」
宮地社長:
「そうなんです。
だから、経営上現金を豊富に用意してる葬儀社なら
いいんですが、そうじゃないところは、前金でお預かりしないと
お金を回せないんですよ。」
私:
「それはしょうがないですよね~」
宮地社長:
「まあ、今のが前金制の一応の理由なんですが、
実際には葬儀業界の慣習的な感じで、当たり前のように
手付金を要求してる葬儀社も多いですけどね。」
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