宮地社長:
「また、家族葬の場合、葬儀を知らせなかった少し遠縁の親戚や、
生前お世話になった方々が、後日毎日のようにお線香をあげに
自宅に来るなんてこともあります。」
私:
「それは面倒そうですね・・・」
宮地社長:
「ええ。ご自宅に弔問いただいた場合、まさか
お線香だけあげていただいて済ますわけにはいきませんので、
上がっていただいてお食事やお酒くらい出しますよね?
それが、数日~数週間続くんです。いつ誰が来てもいいように
自宅を掃除・整理整頓しておかなければなりませんし、都度の
お食事の用意やお酒の用意も、積み重なればけっこうな金額に
なってしまいます。」
私:
「それはかえって面倒なことになっちゃいますね・・・」
宮地社長:
「そうです。一般葬の面倒を避けたために、かえって
負担が増えてしまった、なんていうケースも増えています。
でも、これらは、葬儀社がちゃんと事前にそういったケースを
ご説明せず、しかるべき措置を取らなかった場合に起こるんです。
残念ながら、お客様に受け入れていただきやすいので、
今主流だからとか、安いからといった理由で安易に家族葬を勧めて、
その注意点やデメリットなどをきちんと説明しない葬儀社も
あるようなんです。
この業界、誠実な会社がほとんどですが、一部あまり素行の良くない
会社があるのは、一般の方もよくご存じのところでして・・・」
私:
「仕事を取るためにグレーなことをやったり、
利益を上げることだけに意識が行っていて、サービスレベルが
低くなったりする会社が一部にあるなんてのは、
どの業界でもあることですよ。」
宮地社長:
「確かにそうなんですが、葬儀は、例えば引っ越しをするとか、
車を買うとか、一人の人が何度も経験するサービスと違いますので、
良かったケースと悪かったケースを経験で比較検討いただけることが
ほとんどないんですよ。
すると、悪い経験をした方にとっては、葬儀屋=悪徳 という図式しか
残らないんです。」
私:
「そう言われると確かにそうですね。」
宮地社長:
「だから、私たちは、大切な方を亡くされた大変な時に、
さらに嫌な思いをさせてしまうことがないように、
細心の注意を払って、考えうるメリットもデメリットも全ての情報を
お伝えした上で、お手伝いさせていただいているんです。」
私:
「では、先ほどの、後から自宅に弔問客がゾロゾロ、なんて事態を
避けるにはどうしたらいいんですか?」
宮地社長:
「家族葬では、
・葬儀のご挨拶状を必ず出す。
・その書き方に気を付ける。
ことが重要です。」
家族葬にするなら、後から面倒なことにならないために絶対やっておくべきこと その3 へ
はじめての葬儀屋さんTOP
お葬式のお金の話 一覧
葬儀屋さん業界話 一覧
喪主のやり方 一覧
葬儀の知識 一覧