家族葬とは? 損得勘定で考えてみる家族葬 その3

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家族葬とは? 損得勘定で考えてみる家族葬 その3

私:
「なるほど~。確かに、自分がどなたかのご葬儀に上がった際には、
よほどの関係性にあった方でない限り、そそくさと帰りました。
知り合いもほとんどいないですし。」

宮地社長:
「そういう方が多いんです。
で、さらに、一般葬の場合は先ほども申し上げたとおり、
会葬の方からのお香典が【収入】として入ってきます。」

私:
「ああ、そうですよね。お香典の相場ってどれくらいなんですか?」

宮地社長:
「当然、地域や故人様、会葬の方によって違うものなのですが、
当社のお手伝いの経験から、一般的にだいたい
一人7,000円くらいと計算しています。」

「そうすると、先ほどのご会葬者50名の場合、
7,000円×50人=35万円が【収入】となります。

ご親族の分の【支出】が7,000円×20人=14万円
ご会葬者の分の【支出】が4,000円×50人=20万円
ですので、【合計支出】が34万円となります。

ここに【収入】が35万円ありますので、
【合計収支】はプラス1万円となります。」

私:
「なるほど~。変動費はおよそお香典でまかなえるん
ですね」

宮地社長:
「ええ。これが家族葬の場合、
ご親族の分の【支出】7,000円×20人=14万円が
そのまま【合計収支】となります。

もちろん、ご親族からもお香典が入ると思いますが、
それは一般葬でも同様ですので、そこで差は生じません。」

私:
「じゃあ、金銭的な面だけ考えると、家族葬より一般葬のほうが
合計支出は安くなるんですか?」

宮地社長:
「家族葬の場合、言い方は悪いですが、祭壇の大きさやお料理の
グレードなどで変に見栄をはらなくていいとか、
人数が少ないので会場を借りずに自宅でできるとか、
総額支出を抑える工夫どころがあります。

要は、一般葬だから高いとか家族葬だから安い、のではなくて、
葬儀のやり方や無駄の抑えどころ次第で、どちらでのご葬儀形式でも
満足できる内容でかつ、無駄な出費も抑えることができるということです。」


なるほど。

安易に、「家族葬だから安い」というもんでもないんですね。

でも、家族葬には、
外部の方に気を使わないで済むという、金銭面だけではない
メリットがありますよね。

私は、やっぱりそのほうがいいなあ。

もし自分が母の葬儀の喪主をするとして、
自分が知らないような母の知り合いに、いちいち挨拶するのって、
正直言って面倒ですからね。バチあたりかもしれませんが。

宮地社長:
「実はそちらのほうが、家族葬を選ぶ主要な動機かもしれませんね。
でも、家族葬にしたことで、かえって面倒だったとおっしゃる方も
多くいらっしゃるので、当社はその点は必ず打ち合わせ時に
お伝えしているんですよ。」

えっ?まだ何かあるんですか?

と思ったのですが、今回は金銭面のお話なので、
この続きはまたの機会に書かせていただきます。


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